ゲームなどの感想日記

ゲームの感想などを書いていきます。

「普通」だった3DS版ドラゴンクエスト11、ヨッチ村の感想(ネタバレあり)

ブログって一度書く間隔を開けると復帰するのが大変なんだなということを学んだ。

3DSDQ11の感想を書いてきましたが今回で書き切ります。

gamenado.hatenablog.com

 

ヨッチ村は3DSだけの要素で、過去のDQ世界に行けるということである程度楽しみにしていた。しかし、プレイしてみるといろいろな面で楽しめなかったというのが正直な感想。でもメニュー画面に表示される冒険ガイドに「ヨッチ族の村を救って邪神に挑もう」と出るじゃないですか。だからヨッチ村をクリアすればストーリーに影響があるのかと思って我慢して進めた。結局何もなかったけど。

時渡りの迷宮が楽しくない

・過去作の世界に行くためには時渡りの迷宮で冒険の書を探さなければならないわけだけど、勇者たちではなく冒険の道中で集めたヨッチに戦わせる。この戦闘システムがひどかった。

先制攻撃されることが多いし痛恨の一撃をくらうことも少なくない。ヨッチのステータスによって与えるダメージと受けるダメージが決まっていて、ヨッチ側の回復手段がない。だからまず弱いヨッチで編成を組んで捨て駒にして、全滅したら強いヨッチを送り込んでチェックポイントまで行って撤退し、また次のチェックポイントまで同じことを繰り返すという方法が最も効率が良い。ヨッチ村を救いにきたのにヨッチを犠牲にし続けなければならないわけだ。

だから常にヨッチを補充することになるけど集めるのが非常に面倒。ストーリークリアが近づけば近づくほどフィールドを歩く機会が減るのにヨッチを集めるために歩かなきゃならないし、決まった場所にしか現れないので同じルートを回る作業感が辛く感じる。時渡りの迷宮の9階や10階まで進むとAランクのヨッチでも物足りなくなるけどストーリークリア後でもBランクが出てくるし、Sランクが出たかと思えばおうごんのつめ装備で攻撃力24とか役に立たんわ。

・戦闘以外でもダメージ床は回避できないし宝箱にはたいしたものが入ってないしミミック系も多いという有様で先に進むモチベーションが維持できなかった。何かご褒美があれば進める気にもなったけど、そのご褒美たりえる宝箱の中身もお金かそこら辺で買えるような素材かヨッチの帽子という役に立たないものばかり。人によっては帽子でコーディネートしたいかもしれないけど、そもそもヨッチってそんなに愛着持てるような風貌じゃないよね?面倒くささを解消する機能のオートランを使うと回避できる敵にも突進してすぐ全滅するし、嫌々ながらも進めていった。

過去作の世界も期待外れ

・作品ごとの世界観を無視していることに加えて、過去作の世界で依頼されるクエストが完全にお使い。誰かを探すというクエストでも指定のアイテムを持ってくるというクエストでも、そのキャラクターやアイテムの場所を強制的に教えられるからただそこに行ってキャラクターに話しかけたりアイテムを拾うだけ。しかも別の祭壇の世界に行かなければならないから手間も掛かる。過去作のエピソードをオマージュしているクエストがあるけど中途半端で、たとえばラダトームの王様の声が出なくなったときの解決法が「なないろのみつ」ってそこは「さえずりのみつ」を用意するべきだろう。

・過去作の世界では過去作のキャラクターが登場して懐かしくも思ったけど、作品間を好き勝手に移動していたり、それぞれの過去作の世界では登場しなかったモンスターが出るから中途半端な印象を受けた。

ヨッチ村とは何だったのか

・そんな経緯を乗り越えて迷宮をクリアしたわけだけど、達成感や充実感よりやっと終わったという疲労感が残った。クリア直後にまた始めからやり直せるって言われるけど、やるわけねーだろと心底思った。
・そして、勇者がヨッチ村を救うことになった原因が本当にひどかった。要約すると、冒険の書を傷つけていたのは時の破壊者ではなく時の守り神だったと。その理由は勇者がニズゼルファを倒す力があるかどうか試すため。そのためには冒険の書を傷つけるという方法しか思いつかなかったと。
何言ってんだお前。このセリフを読んだときは怒りを通り越して呆れてしまった。守り神とやらが冒険の書を改ざんしたせいで過去作の世界では苦しむ人が何人も出てきたわけだがそのことには一切触れず。しかもこの時点での私の視点からすると、お前と戦う前にニズゼルファを倒してるから試すも何もないだろと言いたくなる。で、クルッチが仲間になるわけだが、ヨッチに全く愛着がないどころか時の守り神さんのおかげで嫌悪感すら抱いてしまっているわけです。それでお供するとか言われても拒否するわ。できないけど。

 

というわけで3DS版のオリジナル要素であるヨッチ村には大きな不満だけが残りました。手軽さと過去作に行けるという要素に魅力を感じてPS4版ではなく3DS版を選んだわけだが、非常に残念な結果になってしまった。

 

DQ11の最終的な感想としては、やはり普通のタイトルだったと思っている。際だって面白いわけではなく、早く終わらせるためにクリアすることが目的となるほどつまらないわけでもなかった。でも、ドラゴンクエストのナンバリングタイトルであるなら面白いタイトルにして欲しいと強く願っている。

今作のエンディングを見るとシリーズの次回作が出るのか分からないが、もし出るなら大幅な改善を期待しています。というおおざっぱな感想で終わります。